株式会社明正 様 / 合宿の事前共有資料

御社の業務について、
弊社はこう理解しております
お預かりした資料と、これまでのお打ち合わせから整理したもの

合宿の前に、弊社が御社の業務をどこまで理解できているかを、いちど文書にしてお出しします。 お預かりした5案件の資料と、会社概要、これまでのお打ち合わせの内容から再構成したものです。 当日は、この理解を前提に進めさせていただきます。誤って理解しているところがございましたら、遠慮なくご指摘ください。 そのほうが、当日の時間を無駄にせずに済みます。

作成 株式会社ピースフラットシステム 日付 2026年9月 合宿 9/26(土)9:00–17:00

01御社の事業を、弊社はこう捉えています

細部は後に譲るとして、弊社は御社の事業の骨格を次の5点として理解しております。

弊 社 の 理 解 ・ 5 点
  1. 御社は「荷主の代わりに、港まわりの全部を担う会社」であると理解しております。船はお持ちでなく、荷主(メーカー・商社)から依頼を受け、倉庫でお預かりし、梱包し、通関を通し、船に載せ、書類を作って各所に配る。この一連が商品である、と。
  2. 提供されているのは「輸送」ではなく「手配と書類と責任」である。だからこそ業務のほとんどが、メールと書類のやりとりになる。合宿のテーマをここに置いたのは、この理解によります。
  3. 同じ情報が、形を変えて何度も書き写されている。荷主のインボイスから社内の指示書へ、指示書から税関申告へ、申告から船会社への指示へ。この転記の連鎖が、そのまま業務量になっていると拝見しました。
  4. 日付を1日違えると船に乗らない。「CUT日」という締切があり、これを外すと次の船まで待ちになる。金額よりも日付のほうが重い、という業務特性があると理解しております。
  5. 案件は「輸出か輸入か」×「どちらが船を押さえるか」で性格が変わる。いただいた資料のファイル名に必ずこの注記が付いていたことから、そう読み取りました(後述)。

02海貨業・フォワーダー・通関業者の違い

この3つは混同されがちですが、根拠になる法律が異なります。御社は3つとも備えた総合型であり、そこが強みであると理解しております。 商談で「御社はフォワーダーさんですよね」と言うと、微妙にずれます。

御社の本籍
海貨業(乙仲)
荷主から委託を受け、港で貨物を受け渡しし、船積み・荷卸しを手配する業態。倉庫での保管・検数・はしけ運送・船積書類の作成まで含みます。港湾という物理的な現場を持っているのが特徴です。
根拠:港湾運送事業法(一般港湾運送事業)
広い概念
フォワーダー
自社で船や飛行機を持たず、荷主と実際の運送会社の間に立って国際輸送を手配する事業者。混載や国際一貫輸送も担います。海貨業より広く、港に限定されません。
根拠:貨物利用運送事業法
資格が必要
通関業者
税関への輸出入申告を荷主に代わって行う事業者。国家資格を持つ通関士が必要で、許可制です。申告内容の誤りは関税額に直結するため、責任が重い領域です。
根拠:通関業法(通関士の設置義務)

「乙仲」という言葉について

戦前の海運組合法にあった「乙種仲立業」の略が語源です。法律自体は1947年に廃止されており、 今は正式な法令用語ではありません。それでも業界では日常語として生き残っています。

業界では日常語として使われていると理解しておりますが、法令上の呼称ではないため、 本資料では「海貨業」という表記で統一しております。

03登場人物マップ

1つの案件に、これだけの会社が関わります。メールのCCに知らない社名が並んでいたら、だいたいこのどれかです。

荷主(シッパー/荷受人) 輸出者・輸入者。メーカーや商社です。御社にとってのお客様。インボイスとパッキングリストを作って送ってくるのはこちら側。案件のスタート地点です。
海貨業者(=御社) 荷主の代理人として港まわりを取り仕切ります。倉庫・梱包・通関・書類作成・各所への指示出し。この案件の司令塔で、関係者全員とメールでやりとりする立場です。
船会社(船社/キャリア) 実際に船を運航する会社。スペースを予約(ブッキング)し、B/Lを発行します。船のスケジュールは船会社の都合で動き、遅延も日常的に発生します。
CYオペレーター/ターミナル コンテナヤードを運営する会社。ここに「CUT日」までにコンテナを入れないと船に載りません。締切を握っているのはこちらで、船会社の書類と実際の締切がずれることが実際にあります。
梱包会社・バンニング業者 輸出用の梱包や、コンテナへの積み込み(バンニング)を行う協力会社。御社は自社の梱包工場も持っていますが、案件により外部にも出します。
ドレー業者(陸送) コンテナを倉庫からCYまで運ぶトラック会社。「ドレージ」「ドレー」と呼びます。手配と変更連絡が発生する相手です。
税関 輸出入の許可を出す役所。申告はNACCSというシステム経由で行います。許可が下りないと貨物は動きません。
海外代理店・現地パートナー 相手国側で貨物を受け取り、現地通関や配送を担当。やりとりは英文メールになります。御社はインド・中国に自社拠点も持っています。

04輸出の流れ

もっとも基本の型です。御社が船を押さえるケースで整理しております。 明正=御社の業務、荷主=お客様、船社=船会社、他=協力会社・税関。

01
荷主から船積みの依頼が来る荷主
「この貨物を、いつまでに、どこへ送りたい」という依頼がメールで届きます。多くの場合インボイスとパッキングリストが添付されています。ここが案件の起点です。
動く書類:依頼メール/INVOICE/PACKING LIST
02
船会社にブッキングする明正
船のスペースを予約し、ブッキング番号を取得します。どの船の、どの航海に載せるかがここで決まります。この時点で締切(CUT日)が逆算で決まります。
動く書類:BOOKING NO/船会社S/I
03
社内の指示書をつくる明正
基幹システムに案件を登録し、社内指示書(S/I)を出力します。ここに荷主・荷受人・品名・数量・重量・船名・港・日付など、案件のすべてが集約されます。以降の全書類の親になる存在です。
動く書類:MASTER S/I(社内指示書)
04
指示書を部署ごとに配る明正
通関・倉庫・船積みなど、部署によって必要な書類の組み合わせが違います。通関にはインボイスが要るが倉庫には不要、といった具合です。ここの配り漏れが後工程を止めます。
動く書類:部署別の書類セット(通関用/倉庫用/船積用など)
05
貨物が倉庫に入る・梱包する他
荷主から貨物が搬入されます(搬入日)。輸出用の梱包を行い、貨物にシッピングマークを貼ります。貼付後の写真を荷主に送って確認を取る運用もあります。
動く書類:搬入票/ケースマーク写真
06
輸出通関を通す明正 税関
NACCS経由で税関に輸出申告し、輸出許可を得ます。申告内容はインボイスの品名・数量・金額・HSコードがベース。ここがずれると申告価格が変わり、問題になります。
動く書類:輸出申告/輸出許可書
07
コンテナに積んで、CYへ入れる他
バンニング(コンテナ詰め)を行い、ドレー業者がCYまで運びます。CUT日までに入らなければ船に載りません。ここが実務上いちばん緊張する局面です。
動く書類:コンテナ搬入票/コンテナ明細書
08
船会社にB/Lの記載内容を指示する明正
NACCSからACL(B/Lインストラクション)を登録します。B/Lに何をどう書くかの指示で、コンテナ番号・シール番号・重量・容積まで入ります。B/Lはこの内容がそのまま印字されるため、ここの誤りは後で効いてきます。
動く書類:ACL(コンテナ船本情報/B/L Instructions)
09
出港。B/Lが発行される船社
船が出ます(ETD)。船会社からB/L(船荷証券)が発行されます。B/Lは貨物の引換証で、これがないと相手国で貨物を受け取れません。オリジナルを何通発行するかも案件ごとに決まっています。
動く書類:B/L(ORIGINAL/COPY/SEA WAYBILL)
10
荷主へ書類を送り、請求する明正
B/L・許可書・各種証明書を荷主に送付し、請求書を発行します。信用状(L/C)取引の場合は銀行に出す書類の体裁が1文字でも違うと弾かれるため、ここの正確さが直接お金になります。
動く書類:B/L/許可書/各種CERT/請求書

この流れの中で「同じ数字」が何回書き写されるか

品名・数量・重量・荷受人は、荷主のインボイス → 社内指示書 → 税関申告 → ACL → B/L と、 最低でも5回、形式を変えて転記されます。しかも作る人も、使うシステムも、その都度違う。 ここが御社の業務量の大きな部分を占めていると理解しております。

05輸入の流れ

輸出の逆ですが、登場する書類が変わります。特にA/N(アライバルノーティス)が起点になる点が違います。

01
海外から書類が届く荷主
海外の出荷者からインボイス・パッキングリストが届きます。輸入では書類が貨物より先に届くのが普通です。
動く書類:INVOICE/PACKING LIST
02
B/Lを入手する明正
船会社または海外代理店からB/Lを受け取り、荷主に転送します。本船の入港予定もここで共有します。
動く書類:B/L
03
A/N(到着案内)が来る船社
船会社からアライバルノーティスが届きます。「いつ着くか、いくら払うか」が書かれた通知で、これを受けて引取の段取りが始まります。
動く書類:A/N(ARRIVAL NOTICE)
04
輸入通関を通す明正 税関
輸入申告を行い、関税・消費税を納付して輸入許可を得ます。この税金は御社が荷主に代わって立て替えることが多く、後で回収する必要があります。
動く書類:輸入申告/輸入許可書
05
デバンして、倉庫に入れる明正
コンテナから貨物を取り出し(デバンニング)、自社倉庫に保管します。荷主の指示で仕分けや加工を行う場合もあります。
動く書類:入庫記録/デバンレポート
06
国内配送・引き渡し他
荷主の指定先へ配送するか、引取のトラックに引き渡します。引取日時とドライバー情報の調整が発生します。
動く書類:配送指示/引取情報

輸入で絶対に理解しておくこと:立替金

関税と消費税は、納付しないと貨物が出ません。そのため御社が先に立て替えて払い、あとから荷主に請求します。

ここが物流会計の特殊なところで、動く金額は大きいのに、売上でも利益でもないお金が帳簿を通ります。 預り金と売上の切り分けを間違えると、売上が実態より膨らんで見えることもあります。 経理の方と話すときは、この話が出せると一段深く入れます。

06書類の地図と、突合の連鎖

書類は単独で存在していません。前の書類を写して次の書類ができるという連鎖になっています。 合宿で作る「書類チェッカー」は、この連鎖のどこかが切れていないかを見るものです。

START
INVOICE
PACKING LIST
荷主が作る
社内
MASTER S/I
(社内指示書)
明正が作る
税関
輸出入申告
→ 許可書
NACCS経由
船社へ
ACL
(B/L指示)
NACCS経由
GOAL
B/L
(船荷証券)
船会社が発行

左から右へ、同じ情報が転記されていきます。
どこか1箇所で書き間違えると、それ以降のすべてに伝播します。

主要書類の早見表

略称正式名誰が作る役割
I/VCOMMERCIAL INVOICE
(商業送り状)
荷主売買の明細書。品名・数量・単価・金額・取引条件が入る。税関申告と代金決済の根拠になる、最重要書類。
P/LPACKING LIST
(梱包明細書)
荷主何が何個、どう梱包され、正味重量・総重量・容積がいくつかを示す。物理的な中身の証明。
S/ISHIPPING INSTRUCTION
(船積指図書)
荷主 → 明正
明正 → 社内
この言葉は2つの意味で使われるので注意。荷主から御社への船積依頼を指す場合と、御社が社内・船会社向けに作る指示書を指す場合がある。
ACLコンテナ船本情報
B/L Instructions
明正(NACCS)船会社に対してB/Lにこう書いてくれと指示するもの。コンテナ番号・シール番号・重量・容積まで含む。
B/LBILL OF LADING
(船荷証券)
船会社貨物の受取証であり、引換証(有価証券)。これがないと相手国で荷物が受け取れない。原本の管理が極めて重要。
A/NARRIVAL NOTICE
(到着案内)
船会社輸入時、いつ着くか・いくら払うかを知らせる通知。引取段取りの起点。
D/RDOCK RECEIPT
(ドックレシート)
明正 → ターミナル貨物をターミナルに引き渡した際の受取証。在来船やCFS搬入で使われる。
L/CLETTER OF CREDIT
(信用状)
銀行代金支払いを銀行が保証する仕組み。書類の記載が条件と1文字でも違うと銀行に受け取ってもらえない(ディスクレ)ため、正確さの要求水準が跳ね上がる。

MASTERとHOUSEの違い(ここは聞かれると差がつく)

書類名に「MASTER」「HOUSE」と付くことがあります。これは誰が誰に対して出した書類かの違いです。

MASTER B/L … 船会社が、フォワーダー(御社)に対して発行するもの

HOUSE B/L … フォワーダー(御社)が、実際の荷主に対して発行するもの

御社が自社でHOUSE B/Lを発行する案件では、国際部が作成を担当します。 実際の案件資料でも「国際部(HOUSE BL作成)用書類」というフォルダが存在します。 つまり御社は、単に取り次ぐだけでなく自ら運送人の立場に立つことがあるということです。

07絶対に外せない日付

この業界は日付で回っています。金額の話より、まず日付の話ができるかどうかで見られます。

用語意味外すとどうなるか
CUT日
(カット日)
コンテナをCYに入れる締切日。書類のカット日(ドキュメントカット)と貨物のカット日が別に設定されることもある。船に載りません。次の船まで待ちになり、荷主の納期が崩れます。この業界で最も重い締切。
搬入日貨物が倉庫に入る日。ここから梱包・通関の段取りが動き出す。後工程が全部後ろ倒しになり、CUT日に間に合わなくなります。
ETDEstimated Time of Departure
=出港予定日
船会社の都合で普通に動きます。動いたら関係各所に連絡し直しが必要です。
ETAEstimated Time of Arrival
=到着予定日
相手国での引取段取りに影響。輸入では通関・デバンの計画がずれます。
本船動静船の現在位置と、入港・着岸・出港の予定/実績。ここが更新されたのに書類が古いままだと、関係者が古い日付で動いてしまいます。

実際にこれが起きています

お預かりした実案件の中に、船会社の書類に書かれた締切日と、ヤードに問い合わせた実際の締切日が1日ずれていたケースがありました。 担当者が気づいて確認のメールを投げ、何往復かして解決しています。 別の案件では、メール本文で本船スケジュールが更新されているのに、社内の指示書は古い日付のままという状態も見つかりました。 合宿の書類チェッカーは、まさにここを機械に見張らせる話です。

08インコタームズと、案件名の読み方

御社のファイル名には 輸出案件 ※CIF当社にて本船BKG のような注記が必ず付いています。これが読めると、案件の性格が一発で分かります。

インコタームズ=費用とリスクの分担ルール

貿易では「どこまでを売主が負担し、どこから買主か」を国際ルールで決めます。よく出るのは次の2つです。

よく出る①
FOB
Free On Board(本船渡し)
売主は船に積むまでを負担。そこから先の海上運賃と保険は買主持ち。
→ 輸入案件で「FOB」とあれば、日本側(買主)が船を手配する可能性が高い。
よく出る②
CIF
Cost, Insurance and Freight(運賃保険料込)
売主が海上運賃と保険まで負担して、相手国の港まで届ける。
→ 輸出案件で「CIF」とあれば、日本側(売主)が船と保険を手配するのが基本。

「誰が本船をブッキングするか」が仕事量を決める

ここが御社の実務にとって本当に効く部分です。同じCIF条件でも、船を押さえる作業を誰がやるかは案件ごとに違います。

ファイル名の注記読み方御社の仕事
CIF 当社にて本船BKGCIF条件で、御社がブッキングする船会社との交渉・スペース確保・スケジュール管理までフルで持つ。関わる範囲が最も広い。
CIF 先方にて本船BKGCIF条件だが、荷主側がブッキング済み船は決まっている前提で、倉庫・梱包・通関・書類を担当。船会社とのやりとりは限定的。
FOB 当社にて本船BKG輸入で、御社が船を手配する海外の出荷者側と調整しつつ船を押さえる。英文でのやりとりが発生しやすい。

09御社の前提として理解していること

一般論ではなく、御社に固有の条件として把握している事項です。合宿の設計は、ここを前提に組んでおります。事実と異なる点がございましたら、ご指摘ください。

項目弊社が把握している内容合宿での扱い
会社規模1950年創立、社員140名。東京・横浜の港湾エリアに9拠点、総坪数20,000坪。長年積み重ねてこられた運用がある前提で進めます。やり方を変えること自体は目的にしません。
事業の幅港湾運送・通関・梱包・倉庫・輸出入手続代行・航空/IATA代理店・貨物自動車運送・保険代理・複合一貫輸送。特定の業務に偏った決めつけをせず、実際の案件資料に沿って進めます。
海外拠点インド・中国に拠点。インド進出10周年を前面に出している。海外拠点とのやりとりは英文メールになるため、応用ワークのテーマ候補に入れております。
危険品危険物倉庫を保有。塗料などの危険品輸出も扱う。危険品は必要書類が増えるため、書類の充足チェックの題材として適していると考えております。
基幹システムフォワーダー向けパッケージを使用。社内指示書もここから出力。パッケージのため、当日は基幹システムへの書き込みは行いません。取込用のデータを作るところまでを範囲といたします。
倉庫システムWMSパッケージをカスタマイズし、開発元のサーバで稼働。保守も開発元へ委託。同じく直接の連携は行いません。データの出口はCSVという前提で考えております。
通関システムNACCS(輸出入・港湾関連情報処理システム)を利用。AEO認定事業者。国のシステムのため対象外です。AEO認定事業者であることは、書類の正確さが事業の前提になっていることの表れと受け止めております。
メール環境サーバはGoogle Workspace。クライアントはOutlookとThunderbirdが混在(個人の好み)。当日はブラウザ側で扱います。メールソフトの設定変更や接続は行いませんので、社内の権限申請も不要です。
メール量1人あたり1日100〜200件受信。管理職は部下のCC分も見ている。合宿のテーマをメールと書類に絞った、最大の理由です。
体制の特徴営業30〜40名だが、全員が営業兼営業事務。1人が1社を丸ごと担当。お一人あたりの業務範囲が広いため、「まずお一人で使えるもの」から始める設計にしております。

お伺いした問題意識

「営業が本来やるべきなのは、お客様のところを飛び回って仕事を取ってくること。 でも実際は業務に追われて出られない。この業務を軽くしてあげたい」——このようにお伺いしました。
したがって本合宿の目的は、作業を減らすこと自体ではなく、外に出られる時間をつくることにあると理解しております。

10当日、お伺いしたいこと

お預かりした資料からは読み取れず、御社に直接お伺いするしかないと考えている点です。 当日その場でお聞きしますので、事前にご準備いただく必要はございません。 ただ、お答えによって進め方や題材を変えますので、先にお出ししておきます。

本船のブッキングは、御社でされる案件と荷主様側でされる案件、どちらが多いですか?
同じCIF条件でも、船を押さえる作業をどちらが持つかで関わる範囲が変わると理解しております。比率によって、自動化を考える範囲が変わります。
指示書は部署ごとに書類の組み合わせが違うと拝見しましたが、その組み合わせはルールとして決まっていますか。それとも担当者の方の判断ですか?
ルール化されていれば、そのままAIに渡せます。担当者の方の判断であれば、まずその判断を言葉にするところから始めることになります。どちらでも進められますが、入り方が変わります。
輸入の関税・消費税の立替は、案件単位で回収まで追えている状態でしょうか?
立替が発生する業態特有の論点と理解しております。追いきれていない部分があれば、応用ワークの題材になり得ます。
荷主様によっては、書類が紙のスキャンで届くこともありますか?
お預かりした資料の中にもスキャン取り込みのものが含まれておりました。読み取りの精度に直結するため、どの程度の頻度かをお聞かせください。当日、実物で精度を測ります。
いま「これは毎回めんどうだ」と感じておられる作業は、どれでしょうか?
午前のワークで書き出していただく内容ですが、ここがそのまま午後の題材になります。2つか3つ思い浮かべておいていただけますと、当日の立ち上がりが早くなります。

11用語辞典

メールや書類に出てきたら、ここを引いてください。

CY Container Yard
コンテナを置く場所。コンテナ単位(FCL)の貨物はここで受け渡します。
CFS Container Freight Station
小口貨物を集めてコンテナに混載する施設。LCL貨物はここを経由します。
FCL Full Container Load
1つのコンテナを1荷主で使い切る輸送。
LCL Less than Container Load
1コンテナに満たない小口貨物。他社の貨物と混載されます。
バンニング/デバンニング
コンテナに詰める作業/コンテナから出す作業。
ドレー(ドレージ)
コンテナをトラックで陸送すること。手配と変更連絡が発生します。
保税蔵置場
関税を保留したまま外国貨物を置ける場所。税関の許可が必要です。
NACCS
輸出入・港湾関連情報処理システム。税関への申告はここを通します。
AEO
税関が認定する「信頼できる事業者」制度。手続きの簡素化などの優遇があります。
HSコード
品目を分類する国際的な番号。これで関税率が決まるため、判定は重要です。
シッピングマーク/ケースマーク
梱包の外側に表示する荷印。どの貨物か識別するためのものです。
NET/GROSS
正味重量(中身だけ)/総重量(梱包込み)。この2つが併記されるため、突合時の誤検知の原因になります。
M3(立方メートル)
容積。運賃計算の基礎になります。書類では MTQ と表記されることも。
CONSIGNEE/NOTIFY
荷受人/着荷通知先。別の会社が入ることがあり、L/C取引では銀行がCONSIGNEEになる場合もあります。
SHIPPER
荷送人。輸出者ですが、案件によってはフォワーダー自身が入ることもあります。
ディスクレ
L/Cの条件と書類の記載が食い違っている状態。銀行に書類を受け取ってもらえず、入金が止まります。
SEA WAYBILL
B/Lの簡易版。有価証券ではないため原本の郵送が不要で、早く引き取れます。
寄港CERT
船がどの港に寄港したかを証明する書類。相手国の規制で要求されることがあります。

12弊社が参照した資料

本資料をまとめるにあたって、弊社が実際に目を通したものです。 御社にとっては当たり前の内容ばかりかと存じますが、どこまで調べたうえで当日に臨むのかをお示しする意味で、そのまま載せております。 社内で新しく担当に入られる方がいらっしゃいましたら、ご活用いただけるかもしれません(2026年9月時点でリンクの生存を確認済み)。

この3本で全体像が掴めると感じたもの

① 乙仲とは(業態の理解)→ ② 海上コンテナ輸送の一連の流れ(物と書類の動き)→ ③ 貿易書類の超基本(書類の役割)

A. 業態を理解する(海貨業・フォワーダー・通関)5本

【ビギナー向け貿易用語解説シリーズ】乙仲(おつなか)とは? 通関業者とフォワーダーとの違いを徹底比較 国際物流入門【エフシースタンダードロジックス株式会社】 本資料の02章と、ほぼ同じ内容を動画で扱っています。 船会社と比較!フォワーダーってどんな仕事? 【イーノさん】フォワーダー大学 「船を持っていない会社が何をしているのか」が腹落ちします。 通関士、乙仲の仕事とは?船に積み込み、船荷証券(B/L)の入手までの貿易実務とは? 貿易アカデミー 貿易実務・貿易英語講師 ハリー・ヨシダ 御社の輸出業務に、いちばん近い範囲を扱っています。 フォワーダーとは?フォワーダーの業務・メリットなど幅広くご紹介!! -関通HD-公式チャンネル サプライチェーンを救う!物流の世界を繋ぐ”フォワーダー”とは? ロジラボー物流革命

B. 輸出入の流れを掴む4本

海上コンテナ輸送の一連の流れを動画で解説しました。貨物の流れと書類の流れを理解しましょう。 【イーノさん】フォワーダー大学 ★最優先。貨物の流れと書類の流れを分けて説明してくれるので、本ガイド06章の理解が一気に進みます。 輸出入の通関手続きの流れを完全解説! 物流倉庫チャンネル 通関のパートだけを詳しく。許可が下りるまでに何が起きるか。 貿易の初心者向け!海上輸送の流れについて解説しました。 【イーノさん】フォワーダー大学 1 貿易取引全体の流れ(入門編) 信用状(L/C)、船荷証券(B/L)等 ― 貿易実務検定 独学サポート動画 貿易実務 独学サポート動画 検定向けなので網羅的。体系立てて入れたい人向け。

C. 書類を理解する(合宿の書類チェッカーの前提知識)4本

初心者向け!貿易書類の超基本を解説しました。インボイス、パッキングリスト、B/L、L/Cについて 【イーノさん】フォワーダー大学 ★まずこれ。合宿で突合する書類がまさにこの4つです。 InvoiceとPacking Listの書き方を解説!貿易の仕事で必須の書類について 【イーノさん】フォワーダー大学 どの欄に何が入るかが分かるので、AIに項目抽出させる設計に直結します。 貿易書類:インボイス(INVOICE)の内容、書き方、読み方 貿易アカデミー 貿易実務・貿易英語講師 ハリー・ヨシダ 貿易におけるB/Lの役割と流れについてアニメ動画で解説しました。 【イーノさん】フォワーダー大学 B/Lがなぜ有価証券なのか。ここが分かると原本管理の重さが理解できます。

D. コンテナ・CY・FCL/LCL4本

【ビギナー向け貿易用語解説シリーズ】LCLとは?FCLの違いと使い分けるポイントを紹介~国際輸送の基本 国際物流入門【エフシースタンダードロジックス株式会社】 ★用語の整理はこれ1本で足ります。 貿易・海上輸送に使うコンテナについて解説!種類・サイズ・積載重量・グレードなど。 【イーノさん】フォワーダー大学 書類に出てくる「20 D」「22 GP」のようなコードが読めるようになります。 10-1 コンテナ / コンテナ船、FCLとLCL、Dock Receipt、Mate's Receipt ― 貿易実務検定 独学サポート動画 貿易実務 独学サポート動画 D/R(ドックレシート)の位置づけが分かります。 海上輸送のLCLとFCLの損益分岐点の確認方法とは?またLCLを手配する時の注意点についても解説しました。 【イーノさん】フォワーダー大学

E. 体系的にやり直したい人向け1本

貿易実務検定C級独学応援っ!【①入門!貿易初心者の方が一番初めに見る動画】 貿易チャンネル シリーズもの。腰を据えて学びたい場合の入口。

読み物(補足)

この資料でお伝えできていないこと

本資料は、お預かりした実案件の資料・会社概要・これまでのお打ち合わせから再構成したものです。 一方で、倉庫オペレーションの細部、通関実務の例外処理、危険品の規制については、まだ踏み込めておりません。 これらは当日、現場の皆様に教えていただく領域として残しております。

また、本資料の記述に誤りがございましたら、遠慮なくご指摘ください。 事前に直しておけるほうが、当日の時間を本来の作業に使えます。 些細な言葉づかいの違いでも構いませんので、お気づきの点をお聞かせいただけますと幸いです。